5日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比133.92ポイント(0.50%)高の26895.44ポイントと6日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も3.93ポイント(0.04%)高の10345.05ポイントと反発した。売買代金は794億9400万香港ドルとなっている(4日は783億800万香港ドル)。

昨夜の米株高が好感される流れ。通商摩擦の警戒感後退と米金融緩和の期待感を受けて、4日のNYダウは今年2番目の上げ幅を記録している。中国商務部は4日、通商問題を巡り米国と非難の応酬が続いている現状に言及し、「対話と交渉で解決すべき」とする声明を発表した。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は4日、「世界的な貿易摩擦による経済リスクに対処するため、利下げの可能性も排除しない」とするスタンスを示している。ただ、上値は限定的。本土株が続落で引けるなか、香港の各指数も上げ幅を削った(本土株指数は一時マイナス)。

ハンセン指数の構成銘柄では、米中動向の影響を受けやすい銘柄群が高い。電動工具メーカー大手の創科実業(栄の胸襟親王源(GCLニュー・エナジー・ホールディングス:451/HK)が18.0%だかと急騰した。:669/HK)が3.9%、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.7%、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.3%ずつ値を上げた。万洲国際と創科実業は米国の売上比率が大きく、舜宇光学科技は米アップルに部品を供給している。このほかマカオ・カジノ株、不動産株なども買いが目立った。

業種別では、港湾・海運、空運の運輸関連がしっかり。天津港発展HD(3382/HK)が2.3%高、太平洋航運集団(2343/HK)が2.2%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.2%高、中国国際航空(753/HK)が2.0%高、中国南方航空(1055/HK)が1.4%高、中国東方航空(670/HK)が1.2%高で引けた。

他の個別株動向では、取引再開した太陽光発電所運営の協キン新能源(GCLニュー・エナジー・ホールディングス:451/HK)が18.0%高と急騰した。国有大手企業の傘下入りが刺激材料。親会社で太陽光発電素材メーカーの保利協キン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)は4日引け後、保有する協キン新能源の株式51%を国有電力大手の中国華能集団に譲渡すると発表した。保利協キン能源も7.4%高と値上がりしている。

半面、医薬品セクターは下げが目立つ。中国生物製薬(1177/HK)が8.4%安、石薬集団(1093/HK)が4.8%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が4.0%安とそろって続落した。中国財政部が4日、国家医療保障局と共同で製薬会社を対象とした会計調査を展開すると発表したことを引き続き売り材料視している。

一方、本土市場は小幅ながら5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%安の2861.42ポイントで取引を終えた。医薬品株が安い。港湾・海運株、食品・飲料株、自動車株、公益株の一角なども売られた。半面、農業関連株は再び急伸。不動産株、金融株、インフラ関連株の一角も値上がりしている。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 5日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で6日ぶり反発、創科実業3.9%上昇