*14:38JST 日ピストン Research Memo(8):事業環境の変化に対応した長期ビジョン ■成長戦略

1. 長期ビジョンと第八次中期経営計画
日本ピストンリング<6461>は、排出ガス規制などの環境貢献、コストダウン、EV化やCASEなどの技術ソリューション、グローバル対応といった、自動車業界を取り巻く事業環境の大きな変化に対応するため、長期ビジョン「The Next NPR 2030」を策定した。目標値としては、2031年3月期に売上高1,000億円、営業利益率10%以上、非自動車エンジン事業の売上高比率40%以上、CO2排出量46%削減(2014年3月期比)を掲げている。

また、将来の「ありたい姿」からのバックキャストにて、2021年5月に第八次中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)を策定した。長期ビジョンの達成に向けた基盤構築ステージとして、2024年3月期の売上高540億円以上、営業利益率8%以上、非自動車エンジン事業の売上高比率15%以上、ROE8%以上、CO2排出量25%削減(2014年3月期比)を目指している。なお、前途の2024年3月期連結業績予想は営業利益率が5.6%で、第八次中期経営計画の目標値8%以上に届かない形となるが、原材料・エネルギー価格等の市況高騰影響を除くと営業利益率は9.8%となり、順調な進捗となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 日ピストン Research Memo(8):事業環境の変化に対応した長期ビジョン