■バイク王&カンパニー<3377>の事業概要

中古バイクの買取から販売までを主な事業ドメインとし、「バイク王」ブランドを全国展開している。顧客から買い取ったバイクは、商品価値を高める整備を施したのち、業者向けオークションを介して卸売するほか、自社の店舗等を通じて販売する。また、顧客がバイクライフを過ごすためのサポートをはじめ、ライフスタイルに合わせてバイクライフを楽しめる様々なサービスを提供している。店舗網は北海道・東北エリアが5店舗、関東エリアが27店舗、甲信・北陸エリアが4店舗、東海エリアが7店舗、近畿エリアが13店舗、中国・四国エリアが5店舗、九州・沖縄エリアが6店舗となり、全国67店舗を展開している。複合店化(買取及びリテールを展開する店舗への転換)を推進しており、現在は全国67店舗のうち63店舗(2022年7月4日時点)が複合店となり、残りの店舗においても複合店化を進めている。また、2021年4月にはECサイトの運営・管理業務を担う子会社バイク王ダイレクトを設立し、Eコマース事業に参入した。その他、コンタクトセンター(埼玉県さいたま市)、第二コンタクトセンター(秋田県秋田市)、第三コンタクトセンター(山口県山口市)のほか、物流センターが神奈川県横浜市、大阪府寝屋川市、兵庫県神戸市の3ヶ所にある。また、FCおよび業務提携による新規事業の開発と運営を担う子会社ライフ&カンパニーを2022年4月に設立し、同子会社はラビット・カーネットワークとフランチャイズ契約を締結し、中古四輪自動車の買取、販売事業に参入。7月には中古四輪自動車買取・販売のフランチャイズ1号店「ラビットR407東松山店」をオープンした。

同社のセグメントには、業者向けオークションを介して卸売する「ホールセール」と、自社の店舗や通信販売等を通じて販売する「リテール」とがある。ホールセールとリテールの売上高構成比率は、ホールセールが約6割、リテールが約4割となっており、リテール拡大戦略が順調に進捗していることから、リテールの売上高構成比率は上昇傾向にある。また、仕入車輌の量と質の確保による高市場価値車輌の増加に加え、継続的に複合店を拡大し集客力の向上に努めていることにより、ホールセール並びにリテールいずれも利益成長が増加傾向にある。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 バイク王 Research Memo(3):高市場価値車輌の確保と継続的なエリア拡大などリテール拡大戦略は順調に進捗