プロネクサス<7893>は13日、2022年3月期連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前期比4.6%増の261.42億円、営業利益が同16.6%増の24.83億円、税引前利益が同4.8%増の26.24億円、当期利益は同4.3%増の17.69億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同4.2%増の17.63億円となった。

上場会社ディスクロージャー関連の売上収益は前年同期比3.6%増の112.67億円となった。主力製品の株主総会招集通知については、従来からのカラー化・情報拡充に加え、個人株主数の増加により受注単価が上昇した。また、業務効率化ニーズの高まりを受け、開示書類作成アウトソーシングサービスの増収が寄与した。

上場会社IR関連等の売上収益は同8.0%増の69.14億円となった。改訂コーポレートガバナンス・コードへの対応を背景として、英文翻訳サービスの受注が順調に推移した。また、前年同期はコロナ禍により規模を縮小していた株主総会のビジュアル化サービスや、バーチャル株主総会支援サービスの受注が増加した。

金融商品ディスクロージャー関連の売上収益は同3.9%増の68.90億円となった。国内の投資信託市場は、前年同期に比べ国内外の株式市場の回復等を背景に資金流入が続き、各種販売用ツールの受注が拡大した。また、J-REIT市場の回復に伴うファイナンス・IPOの増加や、外国債券の発行が前年同期に比べて改善し、関連製品の受注が増加した。

データベース関連の売上収益は同1.6%減の10.71億円となった。データベース関連では新規顧客の受注があったが、既存顧客との契約更改に際し、一部解約や単価ダウンがあった。なお、グループシナジーを最大化すべく、データベース事業を簡易吸収分割により連結子会社であるアイ・エヌ情報センターに承継させ、データベース事業の再編を実施した。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比3.3%増の270.00億円、営業利益が同4.7%増の26.00億円、税引前利益が同0.9%減の26.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同2.1%増の18.00億円を見込んでいる。

また、2022年3月期の期末配当金については、当期業績が当初予想を上回る水準となったことを勘案し、前回予想の16円から3円増配し、19円とすることを発表した。  当期の1株当たりの年間配当金は、既に実施した中間配当金 16円と合わせて、前期に比べて2円増配の35円となる予定。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 プロネクサス---22年3月期は増収増益、期末配当金の増配を発表