■会社概要

● 沿革と会社概要
1985年に人材サービスを基盤に創業したnmsホールディングス<2162>は、2007年にJASDAQに上場した。その後2010年7月に、EMS事業を行う(株)志摩電子工業を、2011年7月に、(株)テーケィアールを買収した。電源事業では、2013年10月に(株)日立メディアエレクトロニクスの一部事業を、2014年10月にパナソニック<6752>から一般電源事業を譲受した。2019年3月に、ソニー<6758>の米国法人からメキシコ工場を含む米国の事業部門を譲受した。『ニッポンのモノづくり品質を世界へ』を標榜し3つの事業を組み合わせ、人材ソリューションから効率生産を実現する製造受託、様々な機器類の安心安全を確保する電源製品の開発・製造・販売まで顧客の多種多様なニーズに応える。同社グループのビジネスモデルは、単に労務費の低い国・地域の人材を活用するのではなく、関わった人たちが本国に戻った後のキャリアパスまでも考慮しており、持続可能なESGのソーシャル(社会)性が高い事業を展開する。

2020年3月期の売上高は62,611百万円、営業利益が920百万円であった。売上高構成比は、祖業の製造派遣や請負などのヒューマンソリューション(HS)事業が34.6%、エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス(EMS)事業が43.2%、電源装置・部品のパワーサプライ(PS)事業が22.2%であった。売上高セグメント利益率は、HS事業が3.2%、EMS事業が0.1%、PS事業が5.0%となった。EMS事業は、先行投資期に当たる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 nms Research Memo(2):国境を越えた人づくり・モノづくりによる独自性を発揮