オンコリスバイオファーマ<4588>は7日、アメリカ・ニューヨーク州のコーネル大学医学部血液・腫瘍内科のDr.Manish Shahを中心とする研究グループと、がんのウイルス療法テロメライシン(OBP-301)と抗PD-1抗体ペムブロリズマブとの併用による、進行性食道がんに対する有効性及び安全性の検討に関する医師主導治験契約(Phase2)を締結したことを発表した。同治験では胃がん及び胃食道接合部で開始し、食道がん領域に拡大することを目指している。

同治験は、国立がん研究センター東病院を中心に実施されている抗PD-1抗体ペムブロリズマブ併用の医師主導治験と同様の方法で実施される予定。現在、日本国内での放射線併用の食道がんPhase1臨床試験は最終段階で、国立がん研究センター東病院ではPhase1b試験に進んでいる。

日本人の食道がんは、扁平上皮がんが大半を占めるのに対し、欧米では腺がんが多く、両試験はテロメライシンによる効果の特長づけが期待されている。

同社は「がんを切らずに治す」というコンセプトに基づき開発を進めているテロメライシンと、他の治療法との併用に関する研究開発を今後も進めていくことで、治療法の発展に貢献するとしている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 オンコリスバイオファーマ---米コーネル大学と進行性食道がんに対する治験契約(Phase2)を締結