ジオマテック<6907>は21日、東京理科大学と共同でモスアイ構造を持つ高機能フィルム(モスアイ構造フィルム)の製造プロセスにおける大型化や量産加工に適したグラッシーカーボンを用いた転写版の製造技術の開発及び同転写版による高機能フィルムの量産技術を確立したことを発表した。

モスアイ構造フィルムは、光の反射を極限まで低減でき、水や油などの液体を強力に弾く特性がある。大型ディスプレーなど表示機器等に貼ることにより、光の映り込みや指紋汚れを低減することができるため、今後も様々な表示機器などへの適用が見込まれている。

今回開発した転写版は、基材上にグラッシーカーボン薄膜を形成し、イオンビームでエッチングすることによりナノサイズの凹凸を形成するもので、硝子、Si、金属等の様々な基材を用いる事ができ、特許を出願済みである。

同社は今後、同技術を用いて形成されるモスアイ構造フィルムを「g.moth」として販売する。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ジオマテック---高機能フィルム製造プロセスにおいてグラッシーカーボン転写版製造技術及びフィルムの量産技術確立