鴻池運輸<9025>は10日、2019年3月期第1四半期(2018年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.4%増の718.76億円、営業利益が同9.0%増の33.04億円、経常利益が同8.7%増の34.12億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同6.4%増の20.79億円となった。

複合ソリューション事業では、売上高が前年同期比8.0%増の504.25億円、セグメント利益は同3.0%減の38.30億円となった。空港関連分野は新規連結会社の寄与、新規受託空港での業務開始等で増収、鉄鋼関連分野は製鉄所内の生産工程付帯業務等が増加、食品関連分野では飲料等の配送センター業務が堅調に推移した。また、生活関連分野では空調機器の取扱量が伸長し増収となった。利益面では、再資源化設備の定期修理による取扱量減少や、軽油単価の上昇で費用が増加し、減益となった。

国内物流事業は、売上高が前年同期比2.9%増の122.55億円、セグメント利益は同57.3%増の5.70億円となった。顧客センター内でのオフィス用品の取扱量や冷凍冷蔵食品の保管、配送取扱い業務の増加が寄与し、増収増益となった。

国際物流事業は売上高が前年同期比10.6%増の91.95億円、セグメント利益は89.4%増の3.44億円となった。アメリカ向け製造設備部品の輸出業務が増加、インド子会社での鉄道貨物輸送取扱量増加、中国でのフォワーディング業務が好調に推移し、増収となった。利益面では、アメリカ子会社における取扱量増や倉庫修繕費の解消等が寄与し増益となった。

2019年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比2.9%増の2,848億円、営業利益が同9.6%減の100億円、経常利益が同10.7%減の103億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.4%減の61億円の初期計画を据え置いている。なお、2019年3月期から2021年3月期を対象とした新中期経営計画の期間は同社が掲げる2030年のビジョンに向けた「確固たる基盤づくりの期間」と位置づけており、2021年3月期には最高営業益の更新を目標としている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 鴻池運輸---1Qは増収増益、空港関連、鉄鋼関連の好調維持