平和不動産リート投資法人<8966>は8日、同法人が資産運用を委託する平和不動産アセットマネジメントが資産の譲渡を決定したと発表。

物件名称は「広小路アクアプレイス」、譲渡予定価格は5,520,000千円、帳簿価額見込額は2,666,795千円で、差異は2,853,204千円である。

近年、不動産市況の回復とともに不動産の鑑定評価額が上昇傾向となり、本物件の含み益も大幅に膨らんだ。同投資法人は、内部留保のためのツールとして税務上の繰越欠損金(2017年11月期末時点:約44.5億円)及び圧縮記帳(土地の譲渡益の60%)を適用することにより、2020年5月期までを期限とし、課税所得を相殺できる範囲内で税負担を生じさせることなく内部留保することが可能。更に、過去の合併に起因する税務上と会計上の処理の差異が解消することに伴い、課税所得を減少させる効果が期待できる。本譲渡により減少するNOIについては、平和不動産のパイプラインを中心とした新規物件取得によりカバーすることを検討している。

本譲渡により譲渡益(約27.00億円)が生じる見込みで、費用を控除した利益の一部について内部留保を行い、投資主に還元する方針である。また、損失の発生時において分配金への補てん等も可能となり、今後の分配金水準の向上及び安定化に一層寄与するものと考えている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 平和不動産リート投資法人---「広小路アクアプレイス」の譲渡を決定