■事業概要

1. 事業内容
ハイアス・アンド・カンパニー<6192>は、地域の中小企業(建設業者、工務店、不動産仲介業者など)を会員組織としてネットワーク化を図り、これらの会員企業に対して、同社の2本柱となるパッケージソリューションを提供するという事業を展開している。それは、業態転換の必要性を持つ企業には「ビジネスモデルパッケージ」を、経営(事業)におけるプロセスや機能の効率化が必要な企業には「経営効率化パッケージ」をというように、それぞれの企業の状況に応じて最適なソリューションを提供するというものである。同社のパッケージはIT系ベンダーが提供するパッケージソフトのようなものにとどまらない。勿論、同様のサービスをクラウドサービスとしても提供するが、建材などのハードウェアも含み、工法技術や売り方・経営管理手法などのノウハウの提供・教育など、顧客である建設業者・工務店などが求めるビジネスモデル全体を提供するものである。

さらに、一般消費者向けに、同社連結子会社(株)ansを通じて、住宅購入に必要な情報を提供する住宅購入支援のサービスを行っている。会員企業数は2017年10月末現在で1,340社、専門工事会社・工務店・不動産会社などである。

同社は不動産市場における企業・一般消費者を顧客としているが、一般の不動産事業会社のように好不況の波の影響を受けることはあまりない。顧客である企業・一般消費者は好不況の波によって、設備投資や消費購買を調整するが、同社はコンサルティング事業であり、むしろ顧客企業・一般消費者からの不況時における相談がビジネスチャンスにつながる場合もある。また、豊富に取りそろえたパッケージソリューションが、企業・一般消費者のそれぞれのライフサイクルに応じたニーズに対応することで継続的な事業拡大が期待できる。

2. 関係会社の状況
連結子会社は、前述のansと、地盤保証サービスその他住宅不動産の資産価値を保全するサービス提供を行う一般社団法人 住宅不動産資産価値保全保証協会、不動産相続に関するコンサルタント事業を展開する(株)K-コンサルティング、「R+house」の部材供給を行う(株)アール・プラス・マテリアル、及び「R+house」の建築・施工を行う(株)ウェルハウジングの5社である。特に、2017年4月期においては、K-コンサルティング、アール・プラス・マテリアル、ウェルハウジングの3社をそれぞれM&Aによって子会社化し、成長領域の拡大を進めた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ハイアス Research Memo(3):不動産市場特化のコンサルティング事業展開