ブイキューブ<3681>は10月26日、i-Construction推進コンソーシアムの技術開発・導入WGが進める技術の活用可能性の検証に、グループ会社のパイオニアVCが「xSync(バイシンク)Prime Collaboration(xSync Prime)」及び関連機器を提供し、25日より試行を開始したと発表している。

パイオニアVCは国土交通省が設立したi-Construction推進コンソーシアムの技術開発・導入WGが主催するピッチイベントで、行政及び現場の「工事現場の可視化と遠隔地での確認」ができる技術ニーズに対し遠隔ビジュアルコラボレーションツールの「xSync Prime」を提案し、マッチング技術として決定した。東北地方整備局管内の建設現場のうち、岩手県九戸郡野田村野田で試行を開始している。

今回の現場では定点カメラ及びウェアラブルデバイスを導入している。現場と現場から離れた事務所の合計3拠点を遠隔で結び、「xSync Prime」を用いて施工状況をリアルタイムな映像で確認したりするなど、現場の可視化と効率化を進めていく。

前述の技術ニーズにおいては、現場監督・検査の負担軽減、施工状況の確認による工事事故抑制、施工体制の点検と施工実態の把握が解決すべき喫緊の課題として挙げられており、技術を利用する現場及び技術提供企業は本試行を通じて新たな課題を抽出し、今後の技術開発に活かす予定という。建設業界では人手不足等を背景に工事現場におけるICTの活用「i-Construction」を官民挙げて推進している。こうした動きが広がれば、「xSync Prime」などの同社ソリューションも一段と引き合いが強まることが期待される。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ブイキューブ--- i-Construction推進コンソーシアムに技術提供、工事現場のICT活用推進で引き合い増に期待