鴻池運輸<9025>は15日、2014年6月に定めていた同社株式の大規模買付行為に関する対応方針(買取防衛策)を廃止すると決議。本プランの有効期間は、2017年6月28日開催予定の同社第77回定時株主総会の終結の時までとなっており、同社はこの有効期間満了の時をもって、本プランを継続せず、廃止する方針。

同社は、不適切な者によって同社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みとして、本プランを導入していた。同社を取り巻く経営環境の変化も踏まえ、有効期間が満了する本プランの取扱いについて慎重に検討した結果、現在の環境下においては、中長期の戦略目標の達成に向けた施策を着実に実行することにより社会的信頼に応えていくこと、コーポレートガバナンスの更なる整備・強化に取り組むことこそが、株主の共同利益の確保・向上につながるものであって、本プランの継続は必要不可欠なものではないと判断。

なお、同社は、本プランの有効期間満了後も、同社株式の大規模買付行為を行おうとする者への適切な対応の在り方については引き続き検討を続けるとしている。また、同社株式の大規模買付行為を行おうとする者への対応として、大規模買付行為の是非を株主が適切に判断するために必要かつ十分な情報の提供や検討のために必要な時間の確保に努めるなど、関係法令及び同社定款の許容する範囲内において、適宜適切な措置を講じるとしている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 鴻池運輸---株式の大規模買付に対する防衛策の廃止を発表