以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家R氏(ブログ「デイトレードで毎日を給料日にしよう♪」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年5月8日19時に執筆

こんにちは。今回はロスカットできない人がなぜ負けてしまうのかについて考えてみたいと思います。

あくまでこのレポートは勝てずに苦しい思いをしている人向けに作成しております。ご了承下さい。

■ロスカットできなくなる水準

投資金額が十人十色であるように、許容できるロスカット範囲にも個人差があると思います。ですから、金額ではなくリカク(利益確定)の額と対比させて考えてみます。仮によくリカクする金額が5000円程度だったとします。すると多くは5000円のロスカットを許容します。

言い換えましょう。含み損が5000円になってしまうくらいまでは恐怖心もあり、ロスカットすべきかどうか自問自答し続けます。しかし、5000円を超え、1万円が近付いてしまうともうロスカットしようという気持ちが薄れます。

その感情を生み出す要因は「取り返すのに2~3回リカクする必要がある」という部分でしょう。1回で取り返すことができないと思うと、それを許容できなくなります。そしてロスカットを嫌っているうちに含み損がさらに増える。こんな経験ありますよね。

■ナンピンは計画的に

私自身、株の勉強は一切したことがないですし、本も読んだことはありません。しかし、「ヘタなナンピン素寒貧」という言葉は目にしたことがあります。確かにナンピンは平均単価を下げてくれる代償として、更なる下落があった場合、含み損の増加も一気に加速してしまいます。

しかし、ある程度大きな下落に巻き込まれた場合、助かるための最良手段もまた、ナンピンでしかないのです。ですからナンピンは上手に使えばとても素晴らしい武器になります。反面、使い方を誤ると大変なことになるということです。

■「今回」助かることに意味はあるか

コツコツドカンというスタイルの人は決して少なくありません。むしろトレーダーに最も多いかと思います。その中でも勝ち組と負け組で分かれていることでしょう。その差として、負け組はコツコツ「ドカン」ではなく、「ドンガラガッシャーン」であることが挙げられます。

仮に2万円の含み損がでたとしましょう。ロスカットに敏感なタイプはちょっとした戻りで売り、15000円程度の損失を受け入れます。ロスカットできないタイプはひたすら戻りを待ちます。仮に1万以下の含み損になっても売らないでしょう。ではどこで売りたいか。恐らくは平均単価より「ちょっと上」といったところでしょう。

実はそこまで戻る確率というのはそんなに悪いものではないと考えられます。実際、お祈りするしかない、と追い詰められても5回あれば4回程度は助かるように思います。地合さえ良ければ10回で9回助けてもらえるかもしれません。

ですが、ここで大切なのは助かったことの意味です。お金という面では安心できます。しかしそこに大きな副作用も現れてしまうのです。

■ナンピンすれば大儲け

2万円の含み損が何回か助かれば、きっと思うでしょう。ナンピンさえしていれば利益になっていた、と。そして大きくナンピンしていれば大勝ちだった、と。含み損に苦しんで助かりたい一心でお祈りしていたはずが、いつの間にか大儲けのチャンスだったのでは、と錯覚していくのです。

そして相場はその隙を見逃してくれません。2万円の含み損からナンピンをし、さらに下がる。そして更なるナンピン。気付けば許容範囲を超えたロットになり、切るに切れず持ち越し。意図せぬ形でスイングとなり塩漬け。戻ることなく取り返しのつかないロスカット。

これがドンガラガッシャーンの正体です。仮に10回のうち、10回ロスカットする人は15000×10で15万のロスカットをしていますね。しかし彼らはそれだけ素早くロスカットするので、すぐに違う銘柄でチャンスを探すことでしょう。つまり機会損失にはつながりません。

ロスカットできなかった組はどうでしょう。10回のうち9回は助かったとしても、残る1回はナンピン地獄、そして数日かけて数十万という大打撃になると思います。

私は過去に30営業日以上連勝した後、たった2日で全ての利益を吐き出し、マイナスにしてしまった経験があります。まさにドンガラガッシャーンでした。こうならないためにも、自分の非を素直に認め、ロスカットする癖をつけるべきだと考えます。

負ける時にきちんと負けること。それも勝ちへの近道になると信じています。

■好調時よりも不調時の過ごし方が大事

前回のレポートでも書きましたが再度書きますし、今後も書くと思います。好調時は誰だって勝てます。そもそも上がるか下がるかなんて2分の1です。どんなにうまくなくても勝てる時は勝ててしまいます。ですから、大事なのは勝っている時なんかではなく、不調に陥った際、損失をいかに限定して乗り越えるか。ここが最も大事な部分だと思います。


いかがだったでしょうか。ロスカットをすることで損失を限定するという前向きな思考を持つことでも一歩踏み出せるかもしれません。ロスカットの勇気を持てない限り、「デイトレーダー」として覚醒するのは難しいと考えています。私自身もまだまだロスカットで悩むことが多く、日々勉強の繰り返しです。

今回はここまでですが、私の個人ブログは「デイトレードで毎日を給料日」と検索すると出てきます。そこでは株で勝つための考え方をもっと詳しく書いてありますので是非ご覧になって下さい。

あくまで私個人が勝てるようになった経緯に基づいた個人的な意見になります。参考になるという方もいれば、参考にならない方もいらっしゃると思います。

どんな人にも面白いと思ってもらえるような記事作りに励んでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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執筆者名:R
ブログ名:デイトレードで毎日を給料日にしよう♪


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家R:ロスカットできない人はなぜ負けるのか