■成長戦略

(3)アウトソーシングサービス事業の戦略

セルフストレージ市場は、2016年度の予想で約650億円の規模があり、2020年度には800億円規模に達すると推計される成長市場である。その中でディア・ライフ<3245>は、子会社パルマの東証マザーズ上場を機に、成長加速への取り組みを強化している。セルフストレージ事業者向けに滞納保証付きで実務代行を行うビジネスソリューションサービスは既に6万室近くの利用があるが、年間新規受託3万室の体制を2018年9月期までに目指している。既存顧客が保有するストレージ数は約23万室あり、既存顧客以外を含めると潜在的な市場規模はその2倍程度あると推定され、成長余地は十分だ。

投資対象としてのセルフストレージが脚光を浴びている現在、首都圏中心に用地や物件取得の先行投資を積極的に進めるとともに、セルフストレージ事業の開業支援体制も充実させている。具体的には年間2,000室の施設増加に対応できるサービス体制の確立を目指している。ターンキーソリューションサービス(施設開発からサポート)で囲い込んだ顧客をITソリューション(集客サイト、決済インフラ)やビジネスソリューション(BPOサービス)につなぐことで、顧客内シェアを高める狙いもある。

■株主還元策

株主還元が充実、2017年9月期は目標連結配当性向を41%へ引き上げ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 DEAR・L Research Memo(10):アウトソーシングサービス事業:セルフストレージ投資支援を強化