*08:15JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下や原油安を受けてドルは伸び悩む可能性 26日のドル・円は、東京市場では150円78銭から149円96銭まで下落。欧米市場では150円50銭から150円09銭の範囲内で推移し、150円41銭で取引終了。本日27日のドル・円は主に150円台で推移か。米長期金利の低下や原油安を受けてドルは伸び悩む可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)は10月26日開催の理事会で、主要政策金利の据え置きを決定した。金利据え置きは予想通り。ECBは「これまでの利上げは、引き続き資金調達環境に力強く伝達されており、これにより需要が次第に減衰し、インフレ押し下げの一助になっている」との見解を表明した。ラガルドECB総裁は理事会後の記者会見で、「金利がピークに達したという判断を下すつもりはない」、「金利が十分に効果を発揮しているかを判断する」との見方を示した。現在の中東情勢について「状況を注視している。エネルギー価格への直接、間接的な影響のほか、景気信頼感の水準など、経済的な影響に細心の注意を払っている」と述べている。

市場参加者の間からは「インフレ動向次第でECBが利上げを再開する可能性はあるものの、追加利上げは域内経済を一段と圧迫するため、利上げは難しくなる」との声が聞かれている。今後の金融政策については、ドイツ経済の状況などが考慮されることになりそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下や原油安を受けてドルは伸び悩む可能性