*11:37JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):Link-U、東京ベース、アシロなど H.I.S.<9603>:2046円(+102円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業損益は33.6億円の赤字となったが、2-4月期は0.8億円の黒字となり、13四半期ぶりの黒字転換を果たす形になっている。販管費の抑制などにより、市場予想水準も上回ったものとみられている。旅行事業の赤字幅が縮小傾向を強めている。23年10月期の黒字転換にハードルは高いものの、順調な収益回復確認で買い安心感が先行する形に。


東京ベース<3415>:380円(-80円)
大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は97百万円で前年同期5百万円の赤字から黒字転換となっている。ただ、据え置きの通期計画は15億円で前期比7倍の見通しであり、想定以上に低進捗と捉えられているもよう。粗利率の高い中国事業の売上苦戦などが影響したとみられる。会社側では計画線としているもようだが、在庫増の影響なども懸念される状況に。


Link-U<4446>:1206円(+112円)
大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は3.6億円で前年年同期比2.5倍の水準となり、通期予想は従来の2.5億円から4.1億円、前期比3.5倍に上方修正している。ゼブラックやゆれしるの規模拡大やローカライズ需要の増加で売上が拡大し、広告費負担の減少で利益率も改善しているもよう。上振れ幅の大きさが買いインパクトにつながる状況へ。


Hamee<3134>:1120円(+69円)
大幅続伸。前日に23年4月期の決算を発表、営業利益は12.7億円で前期比42.3%減となり、従来予想の10.1億円は上振れる着地に。一方、24年4月期は20.9億円で同64.1%増と大幅増益を見込んでいる。収益回復幅は想定以上との見方が優勢のようだ。また、新たに見直した中計では、25年4月期27.5億円、26年4月期33.2億円と高い収益成長の継続を見込んでいる。


MSOL<7033>:3740円 カ -
ストップ高買い気配。前日に上半期の決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比3.6倍と急拡大、第1四半期は同16.6%増であったため、ポジティブインパクトがストレートに強まる形に。前年度の積極採用の効果が顕在化したほか、営業強化によって新規取引先も拡大しているもよう。また、プロジェクトマネジメントソフトウェア「プロエバーにおいて、生成AIを使ったAIコンシェルジュ機能の提供を開始とも発表している。


VEGA<3542>:651円(+16円)
年初来高値。10万株(1億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数に対する割合は0.94%。取得期間は16日から24年3月29日まで。機動的な資本政策の遂行が目的としている。自社株買いが株主への利益還元に資するとして好感されていることに加え、このところ株価が上昇基調で推移しており、買いが買いを呼ぶ展開となっているようだ。


ピアズ<7066>:1989円(+118円)
年初来高値。従来未定としていた23年9月期の期末配当予想を25.45-27.65円(前期末実績2.72円)と発表している。年間配当も同額。配当性向を短期的(25年9月期-26年9月期までを目途)に30%、中長期的にはそれ以上とする目標を基本方針とした上で、23年9月期は配当性向24%(純利益予想は4.80億-5.22億円)とした。大幅な増配予想を受け、買いが殺到しているようだ。


アシロ<7378>:838円(+97円)
年初来高値。23年10月期の売上収益予想を従来の28.61億円から31.67億円(前期実績22.02億円)に上方修正している。リーガルメディア事業や派生メディア事業が好調に推移しているほか、買収した企業の連結化に伴い売上収益が増加する見込みとなったため。営業利益予想は0.80億円(同4.84億円)で据え置いたが、第2四半期累計(22年11月-23年4月)は前年同期比60.2%減の1.20億円で着地し、既に上回っている。 <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):Link-U、東京ベース、アシロなど