米12月住宅着工件数は前月比-1.4%の138.2万戸と、7月来の低水準となった。しかし、予想135.8万戸を上回った。今後の住宅着工件数の先行指標となる住宅建設許可件数の12月分は前月比-1.6%の133万戸と、増加予想に反し11月135.1万戸から減少しパンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月来で最低となった。

一方で、米1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は-8.9と、5カ月連続のマイナスとなった。しかし、12月-13.7から予想以上に改善。

同時刻に米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比—1.5万件の19万件と、前回20.5万件から予想外に昨年9月来の20万件割れとなった。失業保険継続受給者数は164.7万人と、前回163万人から増加も予想を下回った。

米住宅着工件数減少も、製造業の改善や労働市場のひっ迫が証明されたため米国債相場は反落。米10年債利回りは3.41%まで上昇した。ドル売りも一服し、ドル・円は一時128円80銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0822ドルから1.0812ドルまで下落した。

【経済指標】・米・12月住宅建設許可件数:133万戸(予想:136.5万戸、11月:135.1万戸)・米・12月住宅着工件数:138.2万戸(予想:135.8万戸、11月:140.1万戸←142.7万戸)・米・1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-8.9(予想:-11.0、12月:-13.7)・米・先週分新規失業保険申請件数:19万件(予想:21.4万件、前回:20.5万件)・米・失業保険継続受給者数:164.7万人(予想:165.5人、前回:163万人←163.4万人)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】週次新規失業保険申請件数は予想外に20万件割れ、労働市場ひっ迫証明でドル売り後退