15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円56銭まで下落後、133円34銭まで上昇し、133円32銭で引けた。8月NY連銀製造業景気指数が予想外に6月来のマイナスに再び落ち込んだほか、8月NAHB住宅市場指数も50割れとネガティブ圏に落ち込み、それぞれパンデミックによる経済封鎖以降で最低となったためドル売りが強まった。中国の7月小売売上高や鉱工業生産の伸びが予想外に鈍化したほか、中国人民銀行が予想外の利下げに踏み切り、世界経済の成長鈍化を警戒したリスク回避の円買いも目立った。その後、根強い連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測を受けてドルの買戻しが強まった。

ユーロ・ドルは1.0223ドルへ強含んだのち、1.0155ドルまで下落し、1.0159ドルで引けた。米国経済指標の弱い結果を受けたドル売りが一時強まったものの、欧米金利差拡大観測に伴うユーロ売り・ドル買い意欲が強く押された。ユーロ・円は135円82銭から135円28銭まで下落。米国や中国経済指標の低調な結果に加えて、中国人民銀行が予想外の利下げに踏み切り世界経済への成長懸念にリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.2114ドルまで上昇後、1.2050ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9419フランから0.9471フランまで上昇した

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米経済指標悪化も追加利上げ観測根強くドルは強含み