米商務省が発表した5月住宅着工件数は前月比-14.4%の154.9万戸と、4月181万戸から予想以上に減少し昨年4月来で最小となった。5月住宅建設許可件数は前月比-7%の169.5万戸と、やはり4月182.3万戸から予想以上に減少。住宅ローン金利の上昇や建築材料の高騰を受けた住宅価格の上昇で、売り上げが伸び悩むとの見解が背景となる。

米6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は-3.3と、5月2.6から上昇予想に反し20年5月来のマイナスに落ち込んだ。

米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比3000件減の22.9万件と、前回23.2万件から減少したものの予想を上回った。失業保険継続受給者数は131.2万人と、減少予想に反し前回130.9万人から増加。5月中旬来で最高となった。

予想を下回った結果を受けて米国債相場は反発。10年債利回りは3.49%から3.38%へ低下した。ドルも軟調に推移。ドル・円は132円台後半の安値圏でもみ合った。ユーロ・ドルは1.0384ドルから1.0428ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・5月住宅着工件数:154.9万戸(予想:169.3万戸、4月:181万戸←172.4万戸)
・米・5月住宅建設許可件数:169.5万戸(予想:177.8万戸、4月:182.3万戸)
・米・6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-3.3(予想:5.0、5月:2.6)
・米・先週分新規失業保険申請件数:22.9万件(予想:21.7万件、前回:23.2万件←22.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:131.2万人(予想:130.4万人、前回:130.9万人←130.6万人)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米5月住宅着工件数/6月フィリー連銀製造業景況指数/新規失業保険申請件数、ドル売り