米国株式市場は下落。ダウ平均は597.65ドル安の33294.95ドル、ナスダックは218.94ポイント安の13532.46で取引を終了した。増強したロシア軍がウクライナの首都キエフ包囲狙う準備を進めているとの報道で、脅威が強まり、寄り付き後、下落。対ロ制裁が一段と強化される可能性など、不確実性が一段と強まったため投資家心理が悪化し、終日軟調に推移した。さらに、原油価格が100ドル超え7年ぶり高値を更新するなど燃料価格の急激な上昇で回復鈍化懸念も強まり、引けにかけて、一段安となった。セクター別では、エネルギーが上昇した一方、銀行や半導体・同製造装置が下落。

ディスカウント小売りのターゲット(TGT)は四半期決算で売上9%増を発表したほか、強い見通しが好感され、上昇。百貨店のコールズ(KSS)は第4四半期決算で楽観的な見通しや増配を発表し、上昇した。エネルギー会社のシェブロン(CVX)はバイオ燃料会社のREG買収を発表したほか、CEOが供給不足の兆候は見られないと言及し、上昇。また、スーパーマーケットチェーンを運営するクローガー(KR)はアナリストの投資判断引き上げを受け上昇した。一方で、靴小売りのフットロッカー(FL)はアナリストの投資判断引き下げで売られた。

百貨店のノードストローム(JWN)は取引終了後、四半期決算を発表。強い結果を好感し、時間外取引で買われている。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ597ドル安、ウクライナ危機の深刻化を警戒