日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は3月1日、前日比−0.98(下落率3.69%)の25.55と低下した。なお、高値は25.72、安値は25.07。昨晩に行われたロシア・ウクライナの停戦協議では話がまとまらなかったものの、2回目以降の交渉も行う方針とされた。停戦協議への期待が続くなか、前日の米株市場でのハイテク株高などを追い風に東京市場でも日経平均先物の買い戻しなどが強まった。過度な警戒感が緩和するなか、プット(売る権利)が手仕舞われたこともあり、日経VIは低下。ただ、ウクライナ情勢を巡る先行き不透明感は根強く、日経VIの低下幅は小幅にとどまり、依然として20を大幅に上回ったままで終えた。

【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経VI:低下、プット手仕舞われるもウクライナ情勢巡る不安くすぶる