米国株式市場はまちまち。ダウ平均は220.30ドル高の35484.97ドル、ナスダックは22.95ポイント安の14765.14で取引を終了した。7月消費者物価指数(CPI)の伸びが一段落しインフレ高進への脅威が後退。金融引き締めを急ぐ必要性が示されなかったため、寄り付き後、上昇した。インフラ投資が回復を強めるとの期待も根強く、ダウは終日堅調に推移。連日、史上最高値を更新し、引けた。一方、ナスダックは下落。セクター別では、運輸・銀行が上昇した一方で、医薬品・バイオ、半導体・同製造装置が下落。

航空会社のサウスウェスト(LUV)は、新型コロナ・デルタ変異株流行が売上に影響すると警告し、見通しを下方修正したが、根強い経済活動再開にともなう需要拡大への期待が相殺し、堅調推移となった。ファーストフードチェーンのウェンディーズ(WEN)は第2四半期決算の内容が予想を上回り、上昇。運送会社のフェデックス(FDX)や投資会社のブラックストーン(BX)はアナリストによる投資判断引き上げを受けて、買われた。一方、バイオのモデルナ(MRNA)は年初来の株価上昇が行き過ぎと懐疑的見方が投資家間に広がり、利益確定などで大きく売られた。

ネットオークションを運営するイーベイ(EBAY)は取引終了後に第2四半期決算を発表。まちまちの結果を受けて、時間外取引で下落している。

Horiko Capital Management LLC

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ220ドル高、インフレ高進への脅威が後退