22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円50銭から110円79銭まで上昇して110円68銭で引けた。予想を上回った経済指標やパウエルFRB議長が下院での証言で幾分タカ派に転じる可能性を警戒しドル買いが優勢となった。その後、議長が証言での質疑応答で、引き続きインフレの上昇が一時的で失業率が高すぎるため、先制した利上げを行わない慎重な姿勢を再確認し、早期の金融引き締め観測は後退、米長期金利の低下でドル売りが再燃した。

ユーロ・ドルは1.1881ドルまで下落後、1.1953ドルまで上昇して、1.1940ドルで引けた。ユーロ・円は131円40銭から132円20銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3880ドルまで弱含んだのち、1.3964ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9208フランから0.9173フランまで下落した。

<MK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:早期金融引き締め懸念後退でドルは伸び悩む