米国株式市場は上昇。ダウ平均は188.57ドル高の32485.59ドル、ナスダックは329.84ポイント高の13398.67で取引を終了した。週次の新規失業保険申請件数が減少したほか、1月JOLT求人件数も予想外に増加するなど良好な雇用関連指標を好感し寄り付き後、上昇。その後、バイデン大統領が1.9兆ドル規模の追加経済対策法案に署名し成立すると回復期待が強まり、上げ幅を拡大した。長期金利動向の混乱も鎮静化したためハイテク株の買いも再燃。ダウは連日史上最高値を更新し引けた。セクター別では、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方、銀行、電気通信サービスが下落。

映画館を運営するAMCエンターテインメント(AMC)は第4四半期決算が予想を上回ったほか、ロサンゼルス市での営業再開が承認されたため、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)はサウスウェスト航空が737マックス機の発注で最終段階との報道などを受け、需要回復期待に上昇した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)や会員制小売りのコストコ(COST)はアナリストの投資判断引き上げが好感されそれぞれ上昇。マッチングアプリのバンブル(BMBL)は上場後初めて発表された決算が予想を上回り、急伸した。一方で、銀行のシティ(C)やJPモルガン(JPM)は金利の上昇が一段落したため軟調に推移した。

ソフトバンクグループが出資する韓国のネット通販大手クーパン(CPNG)はニューヨーク証券取引所に上場。初値は63.50ドルと、公開価格35ドルを上回った。外国株の上場としてはアリババ以降で最大規模となった。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ188ドル高、追加経済対策法案成立を好感