米国株式相場はまちまち。ダウ平均は114.32ドル高の30129.83ドル、ナスダックは36.80ポイント安の12771.11ポイントで取引を終了した。経済指標は強弱まちまちの結果ながら追加経済対策の成立期待や銀行株の上昇に支えられ寄り付き後上昇した。しかし、トランプ大統領が議会承認の追加経済対策法案で拒否権を発動する可能性に言及したため上値が抑制。引けにかけて、大統領が国防法案に拒否権を発動すると上げ幅を縮小した。セクター別では銀行、エネルギーが上昇した一方で、商業専門サービスが下落した。

エンターテインメントのディズニー(DIS)はアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。製薬会社のファイザー(PFE)は7月までに追加で1億人分の新型コロナワクチンを供給することで米国政府と合意したとの発表が好感され上昇した。また、金利上昇で収益増期待に、金融のゴールドマンサックス(GS)や銀行のJPモルガン(JPM)などが軒並み上昇。一方で、電動トラックメーカーのニコラ(NKLA)は、電気ごみ処理トラックの共同開発を目的とした一般廃棄物処理会社のリパブリックサービシズ(RSG)との提携を撤回したと発表したことが嫌気され下落した。

トランプ大統領は7400億ドル規模の国防法案に拒否権を発動した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ114ドル高、銀行株の上昇が下支え