3日のドル・円は、東京市場では104円54銭から104円30銭まで下落。欧米市場では、104円35銭から103円67銭まで続落し、103円84銭で取引終了。本日4日のドル・円は、主に103円台後半で推移か。日本時間夜に11月米雇用統計の発表を控えており、目先的にリスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

4日発表の11月米雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加幅が10月実績の63.8万人増を下回る見込み。失業率は10月の6.9%から6.8%に低下すると予想されている。非農業部門雇用者数の増加幅は来年にかけてさらに縮小し、来年末の時点では10万人程度の増加にとどまるとの見方も出ている。失業率は5%台に低下する可能性があるが、市場関係者の間からは「新型コロナウイルスのワクチン接種が拡大し、追加経済対策が早い時期に成立しても、2020年前半に失われた雇用がすべて回復することは難しい」との声が聞かれている。そのため、11月雇用統計が市場予想をやや上回る数字でも、金利・株価見通しの引き上げにはつながらないとみられる。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表前でリスク選好的な円売り抑制も