1日のドル・円は、東京市場では107円86銭から107円49銭まで下落。欧米市場でドルは107円39銭から107円76銭まで反発し、107円58銭で取引終了。

本日2日のドル・円は、主に107円台後半で推移か。米製造業の業況はさえない状態が続いており、リスク選好的な円売りは引き続き抑制される可能性がある。

米供給管理協会(ISM)が1日発表した5月ISM製造業景況指数は、43.1で市場予想の43.8程度を下回った。4月実績の41.5との比較で多少改善したものの、製造業活動は全般的に低水準を続けていることが確認された。また、同日発表された5月マークイット製造業PMI改定値は速報値と同水準の39.8にとどまり、市場予想を下回った。市場関係者の間からは、「5月のISM製造業景況指数で新規受注は31.8で4月実績の27.1を上回ったものの、水準的には極めて低い」、「新規受注は緩やかに改善するとしても、6月も40以下にとどまる可能性が高い」との声が聞かれている。

1日の米国株式市場では景気回復への期待で主要株価指数はやや強い動きを見せたが、市場参加者の一部は「製造業関連の経済指標が6月以降もさえない状態が続いた場合、米国株式の水準調整は避けられない」と指摘し、株式相場の反落を警戒しているようだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米製造業の業況低迷でリスク選好的な円売り抑制も