本日のマザーズ先物は、新規の手掛かり材料に乏しく、小動きにとどまりそうだ。前日の米国市場は、米中貿易協議の「第1段階」合意文書への署名を好感し、NYダウが初めて29000ドルを突破するなど続伸した。ただ、合意文書の内容はこれまで各種メディアで報じられていた内容と大差なく、市場では「相場には織り込み済み」との見方が多く、手掛かり材料にはなりにくいだろう。また、来週以降本格化していく国内主要企業の決算に個人投資家の関心が移るなか、「業績動向を確認したい」とする向きが多いことも積極的な売買を手控える要因になりそうだ。また、昨日は、メルカリ<4385>のほか、決算が嫌気されたTKP<3479>やマネーフォワード<3994>といった時価総額上位銘柄の大幅な下落が目立った。本日も、新規材料難のなか、直近IPO銘柄や値動きの軽い銘柄など指数寄与度の低い銘柄への物色が強まりそうで、こうした動きになれば、指数インパクトの大きい銘柄は本日も総じて軟調となり、マザーズ先物には重しとなろう。このため、全般は狭い値幅での推移にとどまりそうだ。上値のメドは875.0pt、下値のメドは865.0ptとする。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:小動き、時価総額上位銘柄が引き続き重しか