米国株式相場は上昇。ダウ平均は96.44ドル高の28551.53、ナスダックは20.69ポイント高の8945.65で取引を終了した。中国政府が来年1月1日より、冷凍豚肉や医薬品、紙製品、一部のハイテク部品などの輸入関税引き下げを発表し、米中協議進展への期待から買いが先行。さらにCEOの交代を発表した航空機メーカーのボーイングが買われ、終日堅調推移となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器やエネルギーが上昇する一方で公益事業や保険が下落した。

ボーイング(BA)は、マレンバーグCEOの辞任を発表し上昇。電気自動車のテスラ(TSLA)は、上海工場の設備投資資金として中国の複数の銀行から1600億円の融資を確保したことが伝わり堅調推移。化学製品メーカーのスリーエム(MMM)は、JPモルガンによる投資判断引き上げを受け買われた。一方で、自動車販売のカーマックス(KMX)は、決算内容が嫌気され下落した。

バンガードグループは、投資家の多くが2020年の景気拡大を楽観していることを指摘し、来年の米国株が調整売りされる(10%以上下落する)確率を50%と予想している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ96ドル高、中国が輸入関税引き下げを発表