本日のマザーズ先物は、米中協議を巡る不透明感からリスク回避目的のヘッジ売りが先行する可能性がある。東京時間朝方にかけて、トランプ米大統領が「香港人権・民主主義法」に署名し、同法の成立が発表されており、米中協議を巡る不透明感が意識されやすい地合いとなりそうだ。一時1ドル=109円60銭台まで円安が進行した円相場も現状は109円30銭台まで調整しており、個人投資家のセンチメント悪化も意識されるなか、東京時間現物の寄付を前にマザーズ先物に対してはヘッジ売りが先行しそうである。一方で、今晩の米国市場がサンクスギビングデーで休場となるだけに、売り一巡後は様子見ムードとなる展開も想定しておきたい。他方、東証1部銘柄に対するマザーズ銘柄の出遅れ感を指摘する向きも徐々にみられており、前日に国内大手証券による新規強気カバレッジの動きが好感されたSansan<4443>などの本日の物色動向次第では、下値で拾う動きも一定程度期待できよう。上値のメドは930.0pt、下値のメドは915.0ptとする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:リスク回避の動き先行へ