以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年10月28日9時に執筆

このところの日本列島は先月9日に関東地方を縦断した台風15号、今月22日の19号と立て続けに甚大な防風被害と水害に見舞われている。被災地ではライフラインの損壊と住宅その他個人資産の被害が深刻である。

こうした国民生活の一部に重大な事態が発生していても、株式市場はその現象が経済活動にどのように跳ね返ってくるのかを冷静に織り込もうとするものである。

昔から大きな災害のあとには建設土木関連株が市場で買われることがよくあった。そうした動きを「不謹慎だ」「冷酷だ」と批判する声がある反面、元の生活を一刻も早く取り戻すには経済活動なくして語れない現実がある。

今回のような規模の台風災害が数百年に一度なのか、又は数十年、数年の偶然なのかに関係なく堤防整備や電線地中化、住宅設備の耐風性能強化といった分野に投資を行う必要性が高まることは当然の対策として必要なことだろう。

失われた20年を経て、「公共事業は税金の無駄づかい」というイメージが出来上がってしまい国土整備事業が悪者扱いされるが、いま一度アベノミクスにも謳われた「国土強靭化」にビジネスチャンスを抱える企業をチェックする機会であろうと考える。

直近の地合いは米中貿易交渉の合意近しを先読みする展開で主力株全般に堅調さが目に付くと感じる。中長期の不安材料であった米中合意後に日米交渉が先鋭化する懸念も、日米合意が先行したことで日本株の見直しに繋がっているのではないだろうか。個人投資家の投資マインドは買い安心に傾いていると考えられ、ここでは以下の銘柄に注目したい。

応用技術<4356>・・・今期の通期上方修正を済ませている。防災情報システムを手がけ、今後の自然災害対策事業の活発化がビジネスチャンスになる可能性が高まると思われる。

イトーヨーギョー<5287>・・・台風被害拡大にあわせて防災対策関連株として同社の無電柱化ボックスに注目が集まり株価は上昇している(9月17日安値793円→10月11日高値2,455円と約1カ月で約3倍)。低収益銘柄から脱却するチャンスが来ているのかもしれない。

文化シヤッター<5930>・・・シャッター会社で水害関連株として取り上げられることが増えている。EPS100円台の出遅れ株として注目したい。

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執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記




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情報提供元: FISCO
記事名:「 兜町放浪記:「災害復旧事業関連株は買い」【FISCOソーシャルレポーター】