23日のドル・円相場は、東京市場では108円51銭から108円25銭まで下落。欧米市場でドルは108円33銭から108円70銭まで買われており、108円70銭で取引を終えた。

本日24日のドル・円は主に108円台後半で推移する見通し。欧州連合(EU)からの英国の離脱を巡る情勢は流動的だが、合意なき離脱回避の思惑が広がっており、リスク回避的な円買いは目先的に縮小する可能性がある。

英国が今月末にEUから離脱することは難しくなったことから、トゥスクEU大統領は離脱期限を来年1月末まで延期する英政府の要請を受け入れるよう加盟国に提案したと報じられている。EU加盟国による会合でトゥスク大統領の提言が検討されるようだが、23日までに結論は出なかった。

報道によると、25日にEU加盟国の会合が再度開かれるもようだ。市場関係者の間では、EUは3カ月の延期を容認するとの見方が広がっているが、マクロン仏大統領は離脱期限を11月15日までとすることを要望している。離脱期限が1月31日まで延期されるかどうか、予断を許さない状態がしばらく続くことから、リスク選好的なポンド買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。



<CS>

情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:合意なきEU離脱回避の思惑でリスク回避の円買い縮小も