3日のドル・円相場は、東京市場では107円22銭から106円97銭まで下落。欧米市場でドルは107円27銭から106円48銭まで反落し、106円92銭で取引を終えた。

本日4日のドル・円は主に106円台後半で推移か。米国の10月追加利下げの可能性が高まっており、リスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。

4日に発表される9月米雇用統計に対する市場の関心は一段と高まっている。非農業部門雇用者数は前月比+14.8万人程度、失業率は3.7%で8月と同水準となる見込み。9月の非農業部門雇用者数は8月実績の前月比+13万人を上回ると予想されているが、8月実績を下回った場合、10月追加利下げ観測は一段と強まる可能性がある。CMEグループのフェドウオッチによると、次回10月29−30日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での25ベーシスポイント(0.25ポイント)の利下げ確率はさらに高まっており、10月3日時点で87.7%まで上昇。市場は10月追加利下げをほぼ完全に織り込んだ。

来週以降に発表されるインフレや個人消費のデータが市場予想を上回る強い内容だった場合、10月追加利下げ観測はやや後退すると予想されるが、それでも12月に追加利下げが実施される可能性は高いとみられている。ドル相場や米長期金利の水準はある程度戻す可能性はあるものの、通商問題などを巡る米中の対立が解消されない場合、ドル安・円高の流れは続く可能性がありそうだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米10月追加利下げの可能性高まる