米国株式相場は下落。ダウ平均は494.42ドル安の26078.62、ナスダックは123.44ポイント安の7785.25で取引を終了した。9月ADP雇用統計が予想を下振れ、売りが先行。昨日にはISM製造業景況指数が軟調となるなど、米景気後退への懸念から投資家のリスク選好姿勢が後退し、終日軟調となった。セクター別では全面安となり、特に自動車・自動車部品やエネルギーの下落が目立った。

自動車大手のフォード(F)は、7-9月期の新車販売台数が前年同期比で減少し下落。ゼネラル・モーターズ(GM)も同四半期の売上高が嫌気された。航空機大手のボーイング(BA)は、「737 MAX」の安全装置の導入をコストの問題から見送った同社の判断に対し、エンジニアが苦情を申し立てていたことが報じられ軟調推移。一方で、医薬品のジョンソン&ジョンソン(JNJ)は、オピオイド系鎮痛剤の販売を巡る裁判を巡り、オハイオ州2郡と和解し上昇した。

決済ネットワークのビザ(V)やマスターカード(MA)、決済サービスのペイパル(PYPL)が、フェイスブック(FB)が発表した独自の仮想通貨(リブラ)運営への正式参加に慎重になっていることが明らかとなった。規制当局との関係悪化を懸念している模様。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ494ドル安、軟調な経済指標受け投資家心理悪化