米国株式相場は下落。ダウ平均は32.14ドル安の25625.59、ナスダックは48.15ポイント安の7643.38で取引を終了した。1月貿易収支で赤字幅が予想以上に縮小し、買いが先行。その後は、長期金利の低下で長短金利の逆転がさらに広がるとの警戒感から下落に転じたものの、米中貿易交渉や英国のEU離脱の動向を見極めたいとの思惑もあり、下値は限られた。セクター別では、運輸や耐久消費財・アパレルが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が下落した。

医療保険会社のセンティーン(CNC)は、同業のウェルケア・ヘルス・プランズ(WCG)と173億ドルで買収合意したが下落。一方で、住宅建設会社のレナー(LEN)は、決算で受注好調が明らかとなり上昇。同業のトール・ブラザーズ(TOL)やKBホーム(KBH)も堅調推移。航空大手のサウスウエスト航空(LUV)は、1-3月期の業績見通しを発表し、2度の墜落事故の原因となった737MAX機運行停止による損失が予想より小さく、買い戻された。

ダラス連銀総裁は、利下げ実施には長短金利の逆転が一定の規模や長期に及ぶことを確認する必要があるとし、現時点で利下げを検討するのは時期尚早との考えを示した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ32ドル安、米国債利回りの低下を嫌気