13日の日経平均は続伸。280.27円高の21144.48円(出来高概算14億1000万株)で取引を終えた。終値での21000円回復は昨年12月18日(21115.45円)以来、約2カ月ぶりとなる。12日の米国市場では政府機関閉鎖への懸念が後退したほか、米中高官協議の進展を期待する見方も広がったことが支援材料となり、NYダウは372ドル高となった。前日の大幅上昇で米株高はある程度織り込まれていたが、21000円を回復して始まった日経平均はその後も強含みの展開となり、一時21213.74円まで上げ幅を広げる局面がみられた。指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>が、5営業日続伸で一時11000円を回復するなど日経平均をけん引した。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクGの他、東エレク<8035>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>、京セラ<6971>が指数を押し上げている。セクターでは、鉱業が11%を超える上昇となった他、石油石炭、ゴム製品、サービス、電気機器、証券、情報通信が堅調。半面、電力ガス、パルプ紙、陸運、空運が小安く推移した。

日経平均は、心理的な抵抗として意識されていた21000円を突破した。ソフトバンクGのインパクトの大きさからみても自社株買いのほか、225型のインデックス売買の影響が大きいだろう。先週はTOPIX型優位の展開が目立っていたが、米中高官協議の進展期待などを背景にリスクオフが一服した格好となり、225型優位の展開といったところであろう。

もっとも、出来高は14億株程度にとどまっており、依然として薄商いの状況である。インデックス主導で日経平均は押し上げられている格好ではあるが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角を除けば、手掛けづらさが窺える。また、決算発表が続いている状況の中では機関投資家も積極的には動けず、日経平均の節目突破によってセンチメントが大きく改善したとも言えないところであろう。グローベックスの米株先物はNYダウで100ドル程度上昇して推移しており、13日の米国市場でこれを上回るインパクトが見られないと、21000円回復による達成感から、短期筋の利益確定の売りが出やすくなりそうだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 リスクオフが一服した格好【クロージング】