米国株式相場は上昇。ダウ平均は122.80ドル高の24001.92、ナスダックは28.99ポイント高の6986.07で取引を終了した。主要小売企業が、相次いで年末商戦の低調さを背景に業績見通しの下方修正を発表したことで、売りが先行。パウエルFRB議長が連銀のバランスシートを縮小する金融政策(量的引締め)を維持していることに言及したことも嫌気されたが、引けにかけて下げ幅を縮小し上昇に転じた。セクター別では、資本財や不動産が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや小売が下落した。

百貨店のメーシーズ(M)は、通期の利益見通しを引き下げ急落。書店のバーンズ・アンド・ノーブル(BKS)も利益見通しの下方修正を示唆し大幅下落。百貨店のコールズ(KSS)は、年末商戦の売上高が低調となり下落した。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)や航空機メーカーのボーイング(BA)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇した。家庭用品小売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は決算が予想を上回り大きく上昇。

航空大手のアメリカン航空(AAL)が、2018年度の利益の予想未達を示唆しており、航空株の決算発表には注意が必要だ。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ122ドル高、小売企業の年末商戦やパウエル議長の発言が重しに