サンバイオ<4592>:3200円(+30円)
大幅に3日続伸。4月6日に発行した行使価額修正条項付新株予約権が大量行使されたと発表している。6月6、7日の両日に計4000個(交付株数40万株)が行使され、未発行の新株予約権は2000個となった。将来における株式価値の希薄化懸念が一服したことから、投資家の間に買い安心感が広がっているようだ。


クミアイ化<4996>:835円(+59円)
大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、営業利益は47.9億円で前年同期比64%増益、5日に発表した上方修正値に沿った水準での着地となっている。当時据え置いた通期予想は今回も変更なしだが、従来は期末一括配当8円を予定していたものの、上半期の配当金を無配から3円に引き上げ、通期で8円据え置きとしている。下期の業績動向次第では年間増配への期待感も高まる状況のようだ。


ラサ工<4022>:3335円(+349円)
大幅続伸。岩井コスモ証券が投資判断を新規に「A」、目標株価を4850円としていることが評価材料となっている。3次元NANDフラッシュ増産の恩恵を受ける半導体関連株のダークホースと位置づけている。高純度リン酸が3次元NANDフラッシュメモリの製造で大量に使われており、需要が急拡大していると注目している。今期営業利益は会社側の減益予想に対して10%の増益を予想、来期も2ケタ増が続くと見込んでいる。


日通<9062>:8700円(+470円)
大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も6100円から9800円に引き上げている。運賃是正が進むトラック業界において、収益管理深耕の影響が営業利益率改善に寄与すると考えること、航空輸送事業における事業環境の好調さなどを評価点としている。また、今後は同業他社に遅れながらも、適正価格収受や収益性改善が確認されてくると考えているようだ。


ライフネット<7157>:613円( - 円)
ストップ高買い気配。5月の新契約年換算保険料が2.09億円(前年同月比92%増)、新契約件数は4827件(98%増)になったと発表している。4月の伸び率(新契約年換算保険料34%増、新契約件数38%増)から加速した。この結果、5月末時点の保有契約の年換算保険料は113.93億円(前年同月は102.10億円)、保有契約件数は26万9630件(前年同月は24万2364件)となった。保険料、契約件数とも順調に伸びており、業績向上への期待が広がっている。


さむらいJP<4764>:515円(+15円)
3日続伸。19年1月期第1四半期(18年2-4月)に営業外費用を計上すると発表している。5月10日に発表した第三者割当増資に関する弁護士費用及び株価算定費用として約0.01億円を計上する。また、17年7月11日に開示した借入金に対する支払利息として約0.01億円を追加計上する。支払利息は最終返済期日である27年7月まで営業外費用に計上する予定。


シーイーシー<9692>:4420円(+625円)
急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は13.4億円で前年同期比98.7%の大幅増益になっている。つれて、上半期予想は従来の19.4億円から23.5億円、同43.1%増に上方修正、スマートファクトリー事業、セキュリティサービス事業が活況な市場動向を背景にそれぞれ伸長、組立製造業分野においてIoTなど先進技術の活用を目的とした動きも活発化しているもよう。据え置きの通期予想にも上振れ期待が高まる展開のようだ。


ニーズウェル<3992>:1610円(+72円)
大幅に続伸。日清食品ホールディングス<2897>にRPAソリューション「WinActor(ウィンアクター)」の販売・導入を行ったと発表している。WinActorは契約処理や帳票の作成、Webサイトの操作などの定型的な業務を自動化するツール。日清食品ホールディングスの一部部署における試験運用では、平均工数削減率が79.7%になった。今後は全社及びグループ各社への展開も併せて計画しているという。


ラウンドワン<4680>:1865円(-74円)
大幅反落。前日に発表した5月の売上動向がマイナス視されている。既存店売上高は前年同月比2.0%減となり、1年ぶりのマイナスに転じている。主力のボウリング収入が同3.5%減となったのをはじめ、全てのサービス収入が前年割れとなった。GWの日数が少なかったことなども影響しているが、久々のマイナス転落にインパクトが強まる形に。なお、6月もマイナス推移となっているもよう。



<ST>

情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):ライフネット、シーイーシー、ラサ工など