7日のドル・円相場は、東京市場では110円22銭から109円84銭まで下落。欧米市場でドルは110円09銭から109円48銭まで反落し、109円70銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は、109円台後半で推移か。米長期金利の低下や新興国通貨の急落を背景にリスク回避目的の円買いが強まっている。日経平均株価の動きをにらみ、109円台後半で神経質な展開となりそうだ。

米長期金利の低下を背景にドル売り・円買いが優勢となっている。また、アルゼンチン・ペソやブラジル・レアルなど新興国通貨の急落を受けて投資家心理が悪化し、リスク回避目的の円買いも強まっている。

8日-9日の日程で開催される先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の経済討議では、貿易問題をめぐり米国と他国との対立が深まっていることから、首脳宣言の合意が難航するとの懸念が浮上している。また、史上初の米朝首脳会談に先立ち行われた日米首脳会談では、北朝鮮から非核化に向けた具体的な行動を引き出すまで制裁を継続することで一致。このため、北朝鮮をめぐる地政学的リスクが意識され、ドルの圧迫材料となっている。来週は連邦公開市場委員会(FOMC)など主要イベントが相次ぐことから、目先的に主要通貨の為替取引はやや動意薄の状態が続く可能性がある。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下を意識してドル伸び悩みも