以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株大臣福ちゃん」氏(ブログ「株大臣福ちゃんの株会議」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年5月10日8時に執筆

原油価格が上昇している状況下において、株式市場で注目されるのが「原油高メリット関連銘柄」の存在だろう。原油価格が上昇することでさまざまな経済的メリットを享受することができる銘柄を意味している。そこで今回は、原油高の最新情報と併せて、関連銘柄を紹介していく。

〇3年ぶりの高値
原油価格における代表的な指標として、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)が挙げられる。その先物価格が、1バレル=70ドルを超えてきており、3年ぶりとなる高値圏で頑強な推移となっている。今後も原油の供給リスクに繋がる背景がいくつか指摘されていることからも、価格上昇に拍車がかかっているというのが現状だ(フィスコ追記:ロシアは段階的な減産解除について検討するとの報道がある)。

〇OPECが原油高に対応か
アメリカのイラン核合意離脱表明などに伴う供給不安で、原油高が進んでいる。そんな中で、石油輸出開発機構(OPEC)は、現在実施している減算の緩和を決める可能性があると報じられた。OPEC盟主のサウジアラビアは協調減産を来期以降も延長することを示唆しているが、非加盟国であるロシアと議論の場を設け、協調減産見直しの可能性もある。

○原油高メリット関連銘柄

<1605>国際石油開発帝石
埋蔵量、生産量は石油メジャーに次いで国際的に活躍する上流専業企業(インディペンデント)の中堅に位置、このまま原油高が続くと大きな恩恵を受けることになる。2022年には生産量の4割までガス比率を高めることを発表している。

<1963>日揮
今期は海外プラントの採算が改善され、営業利益計画は7%増となっている。また、原油高が進むことによって、産油国における中東地域のプラント建設案件が増えることも予測できるかもしれない。

<5020>JXTGホールディングス
統合シナジーの最大化を図り、アジア太平洋圏石油製品需要の取り込みに注力している。また、同社は原油安の際に事業改革を進めているため、原油高になることで収益に大きく貢献することとなるだろう。

<8058>三菱商事
三菱グループの中核を担っている総合商社で、機械や化学品、生活産業など非資源を強化している同社。しかしながら、元々は資源への傾倒が強い会社でもあり、原油高が進んでいけば、業績増にも繋がっていくと考えられる。

〇福ちゃん的まとめ
今回紹介した5銘柄は、原油安に転じてしまうと大きな損失を受けてしまうかもしれない可能性がある企業ということも覚えておきたい。しかしながら、今後もさまざまな原油の供給リスクに繋がる背景が危惧されており、しばらくは原油高が続くと個人的に予想している。これを機に、原油高メリット関連銘柄を狙ってみてはいかがだろうか。

このほかにも様々なテーマ株における銘柄紹介をブログにて定期的におこなっている。検索サイトで「株大臣福ちゃんの株会議」と検索してもらって是非ともチェックして欲しい。

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執筆者名:株大臣福ちゃん
ブログ名:株大臣福ちゃんの株会議



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情報提供元: FISCO
記事名:「 個人投資家・株大臣福ちゃん:原油高メリット関連銘柄【FISCOソーシャルレポーター】