19日の日経平均は大幅に続伸。428.96円高の22149.21円(出来高概算12億9000万株)で取引を終えた。16日の米国市場ではNYダウが小幅ながらも6営業日続伸となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の21875円だった。この流れを引き継ぐ格好から、買いが先行しており、21900円を回復した日経平均は、その後もじりじりと上げ幅を広げ、前場の早い段階で22000円を回復。その後はこう着が続いていたが、後場に入ると上げ幅を拡大させており、本日の高値圏で取引を終えた。

セクターではゴム製品を除く32業種が上昇しており、卸売、その他金融、不動産が3%を超える上昇となったほか、サービス、倉庫運輸、機械、電力ガス、非鉄金属、その他製品、建設などが2%を超える上昇となった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が2000を超えており、全面高商状に。

週明けの米国市場がプレジデンツデーの祝日で休場となるなか、海外勢のフローは限られていたとみられる。これがかえってインデックス売買の効果を高めており、先物主導によるインデックス買いを中心に日経平均を押し上げた格好だろう。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、日東電<6988>が並び、4社で日経平均を約110円押し上げている。

明日も海外勢のフローが限られるとなると、6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)の下限辺りを試してくる可能性がありそうだ。ただし、インデックス売買が中心であるため、手掛けづらさはありそう。また、円相場はやや円安に振れて推移したが、株式市場の上昇に引きずられた格好であり、こちらも見極めが必要だろう。(村瀬智一)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 インデックス買いを中心に日経平均を押し上げた格好【クロージング】