22日のドル・円相場は、東京市場では112円56銭から111円65銭まで下落。欧米市場でドル・円は一時112円17銭まで戻したが、112円00銭で取引を終えた。

本日25日のドル・円は、新規材料に欠ける中、日経平均株価や米長期金利の動きを眺め、112円台前半で推移か。ただ、米朝間の緊張の高まりを背景に有事の円買いも根強く、ドルの上値は限定的とみられる。

米国の年内追加利上げ観測や米長期金利の動きを眺め、ドル買い・円売りが優勢となっている。また、24日に行われたドイツ連邦議会選挙では、メルケル首相が率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第1党になる見通しとなった。ただ、新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)に大躍進を許し、得票率が予想を下回る結果となった。厳しい連立協議に直面するとの見方から、ドル買い・ユーロ売りが優勢となっており、これにつれてドル買い・円売りの動きも強まりそうだ。

ただ、米国防総省は23日、B1爆撃機とF15戦闘機が北朝鮮と韓国の軍事境界線を越えて、北朝鮮の国際空域を飛行したと発表。一方で、北朝鮮の李容浩外相が国連総会での一般討論演説で「米本土全土に我々のロケットが到達することが一層不可避になる」と警告するなど、米朝間の緊張は高まっている。このため、比較的安全資産される円買いは依然根強いことから、ドルは112円台後半で上げ渋る可能性は残されている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:リスク回避の円買い継続でドルは上げ渋る可能性