1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は3営業日ぶり反発、業績相場の流れに
・ドル・円は111円65銭、反発、トランプ減税への期待で
・値下がり寄与トップはファーストリテイとなった


■日経平均は3営業日ぶり反発、業績相場の流れに

日経平均は3営業日ぶりに反発。78.25円高の19274.99円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えた。4月28日のNY市場は1-3月期GDP速報値が3年ぶりの低水準となったことが嫌気されたが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の19215円と底堅い展開だった。この流れからやや売りが先行したものの、寄付き後早い段階で上昇に転じている。

先週末が決算発表の第1弾のピークだったこともあり、決算評価による物色が活発。東証1部の騰落銘柄は値上り数が1000を超えており、過半数を占めている。セクターでは電気機器、保険、精密機器、化学、非鉄金属が堅調。一方で空運、石油石炭、鉱業、海運、パルプ紙が冴えない。

日経平均は続落で始まったが75日線を支持線に切り返しをみせている。連休の谷間となることから商いは細りやすいところであるが、決算評価の流れが個別でみられており、物色意欲は強い。また、指数インパクトの大きい東エレク<8035>、日東電工<6988>などが決算評価から強い値動きをみせていることも、指数を押し上げる一因となっている。

持ち越しのポジションは取りづらいところではあるが、主力銘柄の決算が評価されるなか、安心感につながっている。また、個人主体の資金は中小型の好業績株に向かっており、資金が集中するなかでストップ高も相次いでいる。大引けにかけてはポジション調整が意識されそうだが、業績相場が続くことになりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円65銭、反発、トランプ減税への期待で

1日午前の東京外為市場では、ドル・円は反発。トランプ減税への期待から米金利が上昇し、ドルを押し上げた。

ドル・円は、朝方の取引で国内勢によるドル売りがみられ、111円21銭まで下落。ただ、日経平均株価の切り返しでドルは111円半ばで推移した。


また、トランプ政権による1兆ドル規模の歳出法案について議会が暫定合意し、米10年債利回りが2.28%台から2.30%台まで上昇。ドルは一時111円74銭まで上昇した。

ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移し、目先の株高継続を期待した円売りが支援しそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは111円21銭から111円74銭、ユーロ・円は121円31銭から121円72銭、ユーロ・ドルは1.0890ドルから1.0913ドルで推移した。

12時42分時点のドル・円は111円65銭、ユーロ・円は121円62銭、ポンド・円は144円17銭、豪ドル・円は83円53銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・オプトHD<2389>、ケアサービス<2425>など17社がストップ高。
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・トランプ米大統領
「中国を為替操作国に認定する時期ではない」

・値下がり寄与トップはファーストリテイ<9983>となった。


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00  新車販売台数(4月)    13.8%
・14:00  軽自動車販売台数(4月)

<海外>
・特になし



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情報提供元: FISCO
記事名:「 後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は3営業日ぶり反発、業績相場の流れに