*07:41JST NYの視点:中国の主要国有銀行が人民元買いを実行、当局は株安を警戒か ロイター通信など一部報道によると、中国の主要国有銀行は1月22日、国内市場で米ドル売り・人民元買いの取引を積極的に行ったもようだ。中国当局は昨年8月にも人民元の急激な変動を防ぐため、国有銀行に対し外国為替市場への介入を強化するよう指示していたとみられている。当時は人民元が1ドル=7.35元に向けて下落する中で出されたもので、この水準は最高指導部が注視している水準と事情に詳しい関係者は説明していた。また、当局は国内企業が人民元に対して投機的な取引を行い、人民元の下落を加速させたかどうかを調べていたとされる。


市場参加者の間からは「今回、中国当局がこの水準で人民元相場の安定化を狙って市場介入に乗り出したことは少々意外だった」との声が聞かれた。ただ、当局は国内株式の下落をかなり警戒しているとの見方はしばらく前から存在しており、一部の市場参加者は「国内株安が人民元安(通貨安)につながり、通貨安がさらなる株安を招くような悪循環に市場が陥ることを防ぎたいと考えてもおかしくない」と指摘しており、明日以降の中国本土市場と人民元相場の動向が注視されることになりそうだ。なお、流動性のタイト化を背景に、オフショア人民元の翌営業日に始まる翌日物のフォワードは22日、4.25ポイントと約2カ月ぶりの高値を付けている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:中国の主要国有銀行が人民元買いを実行、当局は株安を警戒か