皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、プラチナについてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『プラチナは中国の再規制で上値重いか』と述べています。

続けて、『現在のプラチナ相場は、中国のロックダウン(都市封鎖)の動向に大きく影響を受けている。「ゼロコロナ」を目指すために中国では4月からロックダウンを開始し、およそ2か月後の6月にようやく解除された。この間のNYプラチナは節目の1000ドルを下回り、4月下旬には一時節目の900ドルを下回った。ただ、採算コスト下限の900ドル割れには警戒感も強く、2カ月間は900~1000ドルのレンジで往来相場となった』と解説、『6月にロックダウン解除となり、主要消費国の中国で新車需要が回復して自動車触媒向けの消費が増えるとの期待から、NYプラチナ(7月限)は1000ドルに上昇した。6日には1038.3ドルと3カ月ぶりの高値をつけた』と解説しています。

しかし、『中国の北京市で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことが12日頃に報じられると、行動規制の再強化に対する警戒感が強まり、プラチナは下落に転じ、1000ドルの大台を下回った』と伝えています。

また、『同じく自動車の排ガス浄化触媒に使うパラジウム価格が1765ドルと年初来安値をつけると、プラチナも908ドルまで下落し、年初来安値水準に接近した。パラジウムはロシア産の供給懸念で急騰した3月上旬の高値3400ドル台からほぼ半値となった』と言及しています。

さらに、『米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを抑えるために積極的な利上げを行うとの観測からNYダウが下落していることも、産業用貴金属にはマイナス要因となっている』と述べています。

こうしたことから、陳さんは、『プラチナ、パラジウムなどの産業用貴金属は、中国がゼロコロナ政策を堅持する限り、上昇に転じるのは難しそうだ』と考察しています。

JPXプラチナについては、『円安というサポート要因があるため、もち合いとなりそうだ』とし、今週のレンジについては、『3,700円~4,200円』と予想しています。


参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月15日付「プラチナは中国の再規制で1000ドル割れ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜


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情報提供元: FISCO
記事名:「 プラチナは中国の再規制で1000ドル割れ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)