米商務省が発表した5月小売売上高は前月比+17.7%と、4カ月ぶりのプラスとなった。伸びは予想+8.4%を上回り過去最大を記録。さらに変動の激しい自動車を除いた5月小売売上高は前月比+12.4%とやはり4カ月ぶりのプラスで伸びも予想+5.5%を上回り過去最大。原油高などが指数を押し上げた。

国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車・建材・給油・食品を除いたコントロールグループと呼ばれるコアの小売りは前月比+11%となった。伸びは4月の-12.4%からプラスに改善しやはり過去最大を記録しており、4-6月期経済の落ちこみを抑える可能性がある。前年比でも+2.1%に改善しており景気底入れ期待を強める。

内訳では、外出自粛が奏功し、オンラインの売り上げや、食料・飲料、建築財・園芸用品、スポーツ用品・趣味・楽器・書籍などは前年に比べても強い伸びを示しているものの、百貨店、レストラン・バーでの売り上げは前月からは改善したものの前年比ベースでの落ち込みは深刻で、危機前の水準への回復が可能かどうかわからない。パウエルFRB議長を含め連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが追加支援を支持することを正当化する。

■5月小売売上高:前月比+17.7%:前年比-7.7%
●改善も低迷
ガソリンステーション:+12.8%:-30.8%
衣料・アクセサリー:+188%:-63.4%
百貨店:+36.9%:-25.8%
フードサービス&バー:+29.1%:-39.4%
自動車&部品:+44.1%:-3.9%
電化製品&耐久財:+50.5:-29.9%
●好調
建築財・園芸用品:+10.9%:+16.4%
食料・飲料:+2.0%:+14.5%
非店舗の売り上げ:+9.0%:+30.8%
スポーツ用品・趣味・楽器・書籍:+88.2%:+4.9%





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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米5月小売大幅改善も数項目の落ちこみは深刻