毎年、「反迫害」「臓器狩りを止めよ」と書かれた横断幕やプラカードを掲げ、世界各地で大々的に行われるパレードがある。参加者は主に、法輪功(ファールンゴン)と呼ばれる気功修煉法の学習者たち。彼らが反対しているのは、共産主義を標榜(ひょうぼう)し、強権政治で無実の人々を弾圧する中国共産党政権だ。

2018年7月16日ニューヨーク(Credit:Minghui)

「真・善・忍」を理念とし、心と体を鍛える修煉法・法輪功への弾圧が始まったのは、1999年7月20日。一部の人権団体から非難されながらも、中国当局はこれまで、迫害政策を緩めることはなかった。

2018年7月16日ニューヨーク。迫害で亡くなった人たちをキャンドルで弔う(Credit:Minghui)

安い労働力と13億人を抱える中国市場は、各国の政府や大企業にとって、垂涎(すいぜん)の的である。潤沢な経済利益を生み出す中国を怒らせてまで、真正面から人権問題について批判する国は少ない。

2018年7月14日 オーストラリア・メルボルン(Credit:ChenMing,TheEpochTimes)

多くのメディアも、法輪功について報道することは滅多にない。なぜなら、「中国政府の逆鱗(げきりん)に触れる」ことを書けば、情報をもらえなくなるからだ。中国に特派員を置くこともできず、記者会見も出入り禁止。情報をもらえなければ、当然、中国のニュースを伝えることができなくなる。

中国で監禁されている父親を解放するよう訴える女性(Credit:Minghui)

中国政府が本当に触れてほしくないこと。それは、19年続いている法輪功への弾圧である。法輪功の情報を提供する明慧ネットによると、弾圧で死亡した学習者の人数は、確認されただけでも4236人(2018年7月23日現在)。また、独立した調査団体の報告書によれば、大勢の法輪功学習者が監禁され、彼らの臓器が高値で売買されているという。

2018年7月14日カナダ・バンクーバー(Credit.Minghui)

各国政府も目をつぶり、メディアも報道しない。自国で何が起こっているのか、全く知らされない中国人たち。彼らに、そして世界中に真実を伝える方法はひとつ—弾圧が始まった7月20日に世界中の法輪功学習者が集まり、横断幕とプラカードを掲げ、パレードをすることだ。

2018年7月14日、サンフランシスコにて(Credit:Minghui)

最後に、リンカーンの有名な格言をひとつ。

「この挑戦において失敗する可能性があるからといって、自らが正しいと信じる大義を支持することを思い止まるべきではない」

(Theprobabilitythatwemayfailinthestruggleoughtnottodeterusfromthesupportofacausewebelievetobejust.)

2018年7月14日、台湾・台中にて(Credit:Minghui)

急伸する軍事力と圧倒的な経済力により、世界の大国にのし上がった中国。この狂った赤龍(せきりゅう)による迫害が止まるまで、法輪功学習者はパレードを続け、真実を人々に知らせ続けるだろう。

(翻訳編集・郭丹丹)



【ニュース提供・大紀元】




<US>

情報提供元: FISCO
記事名:「 なぜ彼らは7月20日にパレードをするのか