フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。足元では中国経済指標が強いですね。また株価も上昇しています。そんな中、中国の資源銘柄が動いています。

レポートでは中国の資源銘柄の値動きについて、『上海鉄筋や上海アルミ、上海銅などが今朝から年初来高値を更新し、中国の資源銘柄が全面高となっております。6月下旬から続く中国の資源銘柄全体の上昇基調に上海ゴムが追随しております』と述べています。

また、注目されている7月の中国貿易収支については、『中国関税総署から発表された7月の中国貿易収支は、460億8000万ドルの黒字予想に対して467億4000万ドルの黒字となりました。7月の輸入がドルベースで前年比16.6%増予想に対して11%増(6月は17.2%増)、7月の輸出が前年比10.9%増予想に対して7.2%増(6月は11.3%増)となりました』と伝えています。

続けて、『「中国の7月の輸入と輸出が市場予想を下回ったことを受けて全体的に失速しました。上海ゴムや上海鉄筋、上海熱延鋼板、大連鉄鉱石などはマイナス転換となりました。上海非鉄金属銘柄は全面高のままでした』と上海非鉄金属銘柄以外は貿易収支の影響で失速したと紹介しています。

こうした結果の一方で、『中国貿易収支の先月発表値があまりにも良好過ぎただけに、先月発表値と比べると少し見劣りする内容でした。それでもドルベースの前年比で「輸入11%増、輸出7.2%増」は、悪い内容という訳ではありません』と、今月発表値は決して悪いものではないとの見解を伝えています。

中国貿易収支で7月の輸入と輸出が市場予想を下回ったことで失望売りが出たものの、上海ゴムはプラス転換となっており、強い値動きは継続していると言えそうです。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の8月8日付「天然ゴム市場パート2、パート3」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子



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情報提供元: FISCO
記事名:「 中国の資源銘柄全体の上昇基調は継続か? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)