11日発表の7月米生産者物価指数(PPI)は、前月比-0.5%と+0.2%程度の市場予想に反して低下し、前年比では6月実績の+11.3%を下回る+9.8%にとどまった。同コアPPIは前年比+7.6%で伸び率は6月実績の+8.4%を下回った。インフレ率は鈍化しつつあることを示唆する結果となった。小売価格などへの価格転嫁の動きは一巡したとの見方は増えており、消費者物価(CPI)の伸び率は今後鈍化する可能性が高いとみられる。
 ただし、年末時点でもコアCPIの伸び率は前年比4%超、コアPCE価格指数は前年比3%超の水準を維持している可能性は高いため、市場参加者の間では利上げが年内で終了する可能性については否定的な見方が依然として多いようだ。2023年1-3月期まで利上げ継続を想定してドルは目先的に底堅い動きを維持する可能性がありそうだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 米インフレ持続で2023年1-3月期まで利上げ継続も