4月27−28日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、政策金利の据え置きと債券購入プログラムの月額購入額を維持することが、全会一致で決定された。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は会見で「今年のインフレ率の一時的な上昇は利上げの基準を満たさない」、「緩和の段階的縮小の議論開始は時期尚早」、「さらなる進展を遂げるには、ワクチン接種での著しい進展を伴う公算」などの見方を伝えた。

 市場関係者の間からは「米国の失業率が5%程度まで低下し、インフレ率が2%に到達しても、FRBは大規模な金融緩和策を継続する可能性がある」との声が聞かれている。為替については、「米国経済の早期正常化への期待は残されており、ドル安が急速に進行する可能性は低い」との見方が出ているようだが、いくつかのリスク要因も存在しており、予断を許さない状況が続くとみられる。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 為替見通しについては予断を許さない状況が続くか